
健診が始まりましたね。健診結果で異常を指摘された項目がある方はおられますか?
ここでは生活習慣病に関連して、腎臓の働きと腎不全についてお話ししようと思います。
このコラムのまとめ
・腎臓はからだの老廃物を出すためのおしっこを作ります。
・それ以外にも体のバランス、骨や血液にかかわる調整など、大事な役割を担っています。
・腎不全の原因の多くは生活習慣病で、生活習慣病をコントロールすることが重要です。
・検尿異常、腎機能低下が認められたら、症状がなくても検査を受けましょう。
・当院では腎不全および生活習慣病についての相談を受け付けております。
このコラムで伝えたいことは以上です。
それではそれぞれについてお話ししようと思います。
腎臓の働き
腎臓はどんな働きをしているかご存じでしょうか。実はたくさんの働きをしています。
・老廃物の除去
・体液量の調整
・血圧の調整
・電解質の調整
・ビタミンDの活性化
・エリスロポエチンの産生(赤血球を作る命令)
・体をアルカリに保つ
このように、腎臓は老廃物の除去以外にも多くの働きをしています。
腎臓が悪くなるとどうなる?
腎臓が悪くなるとこれらの働きが徐々にできなくなります。
そして悪くなった腎臓は元には戻りません。
腎臓の働きが落ちてくると、さきほどの腎臓の役割一つ一つをそれぞれ薬で補うことになります。
さらに腎不全が進むと老廃物が十分に出せなくなり、腎代替療法(血液透析・腹膜透析・腎移植)が必要となります。

どうしたら腎不全を予防できる?
腎臓が悪くなる原因は腎炎などの病気が関連していることもありますが、多くは高血圧症、糖尿病、脂質異常症、肥満などの生活習慣病が影響しています。
すなわち生活習慣病の予防・治療が腎不全の予防となります。
・減塩
・定期的な運動
・適度な量・バランスの良い食事
これらの日ごろの積み重ねが腎臓を守り、体を健康に保つことにつながります。

検診で尿の異常や腎機能の低下を指摘されたら
検診で尿の異常や腎機能の低下を指摘されたことはありませんか?
実は、腎機能はかなり悪くならないと症状がでてきません。
症状がないからいいやと思っていても、腎臓は着実に悪くなります。
症状が出た時にはとりかえしがつかないので、その前に検査をうけ、対処を始めることが大切です。

まとめ
今回は腎臓の働きと腎不全の原因についてお話ししました。
腎臓はとても大切な臓器ですが、なかなか普段意識することはないでしょう。
健診をうけ、お体の具合とともに腎臓についても気を配っていただけたらと思います。
太田川オレンジクリニックでは腎臓専門医による診察を行っています。
生活の見直しをされたい方のご相談をお待ちしています。
